日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05417-A04
題名 狼と狐
題名(ヨミ) オオカミトキツネ
時間 10分50秒
話者 :1888年生
収録年月日 1971-08-27
収録地 山形県西置賜郡白鷹町
収録者 稲田浩二
OWC AB16
日本昔話タイプ 【IT584;狐と狼】
話形分類 TA. 魚泥棒
概要 「昔あったけどな・・・・・トービントと」
狼と狐が仲良しである。狐が子育ての為もあり食べ物を探しに出る。よいにおいがする。近づいてゆく。魚屋さんである。魚を取ろうと、その前で死んだふりをする。魚屋は、ふんだりけったりするが、狐は耐える。魚屋はそれを中へ入れる。それで狐は自分の腹一杯食べ他の分をくわえてどんどん逃げる。狼が分けてくれという。狼は分けて、自分と同じ方法でとればよいと教えるが、魚屋は狐に魚をとられた分余計ぶったりけったりする。狼はやっと逃げ帰る。狐はうまいものを見つける為炉端へ出る。僧が来る。何か落としてゆく。拾って食べていると狼が来る。そういううまい方法を教えろ、僧は沢山背負っていったのだから、お供えするのに違いない。供え物を晩に取りにゆけばいいではないか、直接行くより、穴を掘ってゆく。たらふく食べて、狼のせいにする為、酒をうんと飲ませて、僧に化けさせる。御祈祷の真似をさせ、ケサをつけ、鐘を鳴らす。僧が見に来て驚く。近所の衆を呼んできて退治しようとする。狼は叩かれながら、天窓を見つけやっと逃げる。狐に会うとうまく言い逃がれる。こうしてかしこい者には勝てぬという。