日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05415-A02
題名 蟹の甲
題名(ヨミ) カニノコウ
時間 4分22秒
話者 :1900年生
収録年月日 1971-08-27
収録地 山形県新庄市
収録者 稲田浩二
OWC AB16
日本昔話タイプ 【IT142;蟹息子】
話形分類 TA. 蟹の甲;ME. ココウ次郎
概要 「昔ある所にな・・・・・~とんびからんこ ねっけどわ」
昔ある時爺と婆がいた。おじいさんは柴刈りに毎日山に行った。水をのもうと川にいったところ大きなかにがいた。おじいさんはそれをもち帰って大切に飼っていた。ところがおばあさんはそれをねたみ、かにをたたいて殺した。そして甲羅は田にすて、はさみは木の股にはさんでカニ食った。おじいさんは山の中で「こけら田んぼはさみは木の股、ばんばね、ばんばね」という歌声をきいた。ふしぎに思って帰るとかにがいない。おばあさんは逃げた、と主張したが歌声のことをいって食ったのだと知れた。夫婦とはいつまでもミーハーではくらせないものだ。