日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05415-A01
題名 源五郎話 - 鴨とり権兵衛. 頭が池 -
題名(ヨミ) ゲンゴロウバナシ - カモトリゴンベエ.アタマガイケ -
時間 6分21秒
話者 :1900年生
収録年月日 1971-08-27
収録地 山形県新庄市
収録者 稲田浩二
OWC AB16
日本昔話タイプ 複合【IT114 1;鴨取り権兵衛】. 【IT1134;頭が池 】
話形分類 TA. 鴨取権兵衛, 額に柿の木;ME. 大話
概要 「昔ある時・・・・・とんびからんこ ねっけどわ」
昔、ある村に源五郎という魚釣りのすきな男がいた。毎日魚をとっていたが、(ある日)魚を使って鴨をつかまえ、とった鴨を皆腰に下げていた。するとその鴨は羽ばたきをし、源五郎はもち上げられた。おりられないので困っていたところ、緋の衣をきたおっさんらが来たので助けを乞うた。鴨を全部はなせ、といっておっさんらは緋の衣を下で広げたので源五郎は手をはなした。ところが落ちたところ重かったので衣が破れて頭がわれた。皆でよって頭をくっつけたが、ふしぎな事に頭に柿の木がなった。源五郎はその柿を高く売った。ところが税務所が許可を得ていないといって、柿の木を切ってしまう。するとその跡にキノコが生えた。このキノコを食えば長生きできるから、と高く売ると、また税務所が怒り、木の根をほり返した。すると跡に沼ができてフナが住みついたのでそのフナを売った。また税務所が怒り、沼を埋めた。すると三町ほどの田ができて、源五郎は大金持ちになった。