日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05414-A03
題名 たにし息子;ツブ婿
題名(ヨミ) タニシムスコ;ツブムコ
時間 7分57秒
話者 :1900年生
収録年月日 1971-08-27
収録地 山形県新庄市
収録者 稲田浩二
OWC AB16
日本昔話タイプ 【IT139;たにし息子】
話形分類 TA. 田螺息子;ME. 田螺長者
概要 「昔ある時なあ・・・・・とんびからんど ねっけどわ」
昔、おじいさんとおばあさんがいたが子供がなかった。田んぼにいくと大きなツブがいたので子供の代わりにつれて帰った。ツブは大きくなって嫁がほしいといい、となりの家の主人にすいつき、娘をもらわねばはなれないといって娘をもらいうことになった。しかし、隣の家の娘は三人のうち上二人がいやだといった。下の娘だけが承知した。しかし心から承知はしていなかった。親は家宝の打出の小槌をもたせる。ところが娘は嫁入りしたあと、ツブを足でふみ殺してしまった。投げてしまう。爺婆に申しわけないと思って蔵へいって小槌から別のよい男を捜し、ツブはこんな立派な男になった、とツブの爺婆にみせた。爺婆はよろこんで、娘も幸せになった。上の姉達はうらやましがり自分達も立派な婿さんを親に頼む。難題をこなせるような娘ならよい婿がもらえる。親のいうことはきくものだ。前の梅の木のうぐいすを飛ばせないで持ってこい、末娘だけ出来る。まわたの上ぞうりで歩かせる。上二人はくっついて歩けない。末娘は難なく歩ける。