日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05413-A03
題名 かちかち山 - 猿コ話 -
題名(ヨミ) カチカチヤマ - サルコバナシ -
時間 8分41秒
話者 :1900年生
収録年月日 1971-08-27
収録地 山形県新庄市
収録者 稲田浩二
OWC AB16
日本昔話タイプ 【IT531;かちかち山 】
話形分類 TA. 勝々山;CE. 猿の膾
概要 「昔ある時な・・・・・ねっけどね」
昔、おじいさんとおばあさんがいた。おじいさんは毎日まめまきをしていた。「一粒の豆は千粒なれ、二粒の豆は二千粒なれ」とまいていたところ、猿がでてきて「一粒の豆は一粒になれ、二粒の豆は二粒に・・・」とちゃかすので爺は腹をたてていけどりにして、家の婆さんにあずけた。婆が米をついていたところ、猿はてつだうとだまし、縄をといてもらった。米をついたあと婆さんも殺してしまい、婆になりすました。おじいさんが帰って猿汁をくいたいといったので婆汁をくわせた。食ったあとで正体をあらわし、「猿汁食うといって婆汁食った」とはやしてにげた。兎がきて泣いている爺をみて一役かい、猿と共にかちかち山にいこうと誘った。兎は火うち石をならしてもカチカチ山だから、といって猿をだまし、背中に火をつけてやけどをおわせた。爺に報告してあと、とうがらしを薬だといってぬった。また爺に報告して次の日、土の舟を作り、猿を土舟にのせて沈めて殺してしまった。爺に報告すると爺はよろこんだ。