| データ番号 | Q05413-A02 |
|---|---|
| 題名 | 三枚のお札 |
| 題名(ヨミ) | サンマイノオフダ |
| 時間 | 6分39秒 |
| 話者 | :1900年生 |
| 収録年月日 | 1971-08-27 |
| 収録地 | 山形県新庄市 |
| 収録者 | 稲田浩二 |
| OWC | AB16 |
| 日本昔話タイプ | 【IT347;三枚のお札】 |
| 話形分類 | TA. 三枚の護符;ME. 三枚の御札 |
| 概要 | 「昔ある所にな・・・・・とんびすかんこ ねっけどわ」 昔ある所に和尚と小僧がいた。小僧が山中に行く用事があり、三枚のお札をもっていった。山中で日がくれておばあさんのいる家で泊った。ところがおばあさんは夜中にかわいいといって小僧をなめたりする。びっくりして小僧が便所に行きたいというと逃げないという約束で網でしばり、行かせた。小僧は便所の柱にお札をはって婆がたずねるとまだだと答えるように言って網を柱にくくりつけた。いくらよんでもまだだと答えるので婆が網をひっぱると便所の柱がぬけた。婆はおいかけてきた。小僧は札を一枚なげ「大川でろ」というと、大川になった。まだおってくるので「砂山でろ」というと砂山がでた。小僧は寺にたどりついた。和尚は本堂に小僧をかくした。婆は寺についた。和尚は婆をむかえ、何でもなれるのならのみになれ、といった。のみになったところで和尚は婆をのみこんでしまった。小僧は和尚を尊敬し、よくいうことをきくようになった。お寺に入れるとわるい子もなおるといったのはそれからである。 結末句は「とんび すかんこ ねっけどわ」という。とんびは全部のこと、全部もうなくなった、という意味「とんび からんこ ねっけどわ」ともいう。 |