日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05409-A05
題名 鴨女房
題名(ヨミ) カモニョウボウ
時間 3分5秒
話者 :[1893年生]
収録年月日 1971-10-01
収録地 島根県能義郡広瀬町
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB42
日本昔話タイプ 参考【IT229A;鶴女房-離別型】
話形分類
概要 「とっつあんとかかさんか・・・・・昔こっぽり」
貧乏な夫婦がいた。夫はいつも里で米を買いに行っていた。妻は大年になったので夫に銭をもたせ、米を買うように頼んだ。ところが夫は鴨にむかって銭をなげ、鉄砲うちにねらわれていたのを助けた。家に帰って妻に叱られたが、その夜おそく、よい女が泊めてくれ、とやってきた。あけ方になって機をおりたいという。何日もかかって織った。「ぴゅーからからとんとん」というおもしろい音だったので、見る[な]といわれていたのにのぞいてしまった。女は鳥で、上等のちょっこる錦をおっていたのだった。のぞいたために機はおれてしまったが、助けてもらった恩をかえしにきたのだった。