日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05407-A01
題名 京都の三条ヶ町
題名(ヨミ) キョウトノサンジョウガマチ
時間 5分34秒
話者 :[1890年生]
収録年月日 1971-08-15
収録地 鳥取県日野郡日南町
収録者 稲田浩二
OWC AB41
日本昔話タイプ *民謡
概要 京都の三条ヶ町5人頭の清左とござる それはいつかいつかと隙間をねらう隙間ねらえば隙間もござる。文のとり合いちぎるが恋 いつか親しに いえ(ね?)知れて (お吉)他に呼んだじゃないけれど店の手代清左と訳あるそうなが 親の手にかけ殺さにゃならぬ それは父(とと)さんうそではないか 世間うわさの話でしょう。われじゃ解らぬ清左とござれ 清左ちょっとこい君を呼んだも他用(ほかよう)じゃないが うちのお吉と訳あるそなか暇をやるぞえ今日(こんにち)限り、暇と出るならもらいもします。7つ歳から21までも ながの長年お世話になり算用しき?出せ 一文までも 七十四人に皆挨拶で主人よさらばと諸手をついて、旅のこしらえ着物が出来て上に白無垢 中之[衣?]に黄むく(?) 下に着たのが紋羽二重でそれでさらばさらばと諸手をついて、お吉清左と別れる時は生木こ枝を引き裂くごと あまたれ こ川が腰に坑うつ 先に一足後には三足 ちおりちおりで出るけれどよんべ(昨夕)見た夢見が悪い わしはこれから行かねばならぬ 暇を下され両親(りょうおや)さん、お前にやってはこの家が立たぬ 暇をやらん やるの やらんのないけれど 私はこれからジンベ姿で旅姿、舟でゆこうか おかちでゆこか、もしかろう地で舟でも変えりゃ 恋いし清左に会わやがないで大儀ながらも おかちでゆこや 急げ間もなく早いもの 夜も昼もない歩いていく どうぞ清左や宅を知らしておくれ金はたんとやるからな 見れば見る程人形のような女房あれに見えるが清左が家宅 門に鶴亀書いてある。ありがとうございます。どこの女中か知らないが 国を名乗れば恥ずかしゅござる国は京都の三条ヶ町の、糸屋与右衛門娘でござる 私は清左が女房でござる。女房あるとは夢知らだった清左帰って旅のつかれか病気となって、医者に医者かけ露店(?)薬 薬塗れども ゲンがない とうとうかなわで死にました それはかかさん うそではないか うそだと思えば仏壇見やれ白い位碑に清左と書いてあるが ちがいないこれがははさん帰ります 待ってくだされ女中どの、見れば見る程よい女房 あれえ見えるが清左がお墓一足参ってやってくれ清左清左と二声三声 清左驚く五尺下から白装束で そこで泣くのはお吉じゃないかお前 わしはこの身になったから 帰ってよい殿持ってくれ たもとに小石を山入れて 前に飛び込む淵か川