日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05402-A08
題名 売り声失敗 - ちゃっくりかき -
題名(ヨミ) ウリゴエシッパイ - チャックリカキ -
時間 3分32秒
話者 :1900年生
収録年月日 1971-08-04
収録地 愛媛県八幡浜市
収録者 稲田浩二
OWC AB48
日本昔話タイプ 【IT929;ちゃっくりかき】
話形分類 TA. 茶栗柿;ME. 茶栗柿
概要 「昔とんとあった・・・・・何にもできなんだ」
悪[頭?]が本当でない息子ができた。毎日遊ぶばかりで仕事をしない。おじがおまえもいい年になったから商売をしろ、とかごに茶・栗・柿などを入れて売りにやらせた。ところが夜もどってきて、ひとつも売れない、という。どういって売ったときくと「ちゃっくりかき」といったと答える。それではだめだ、茶は茶で 柿は柿、栗は栗で別々に売らねばならない、とおじはいった。翌日、「茶は茶で別々、栗は栗で別々、柿は柿で別々」といって売ったが売れない。近所の子供がその姿と声をまねするので、村の人々も教育に悪いからやめろ、おまえは村や親のやっかいものだ、といった。息子もその方がよいと承知し、とうとう何もできなかった。