日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05387-A06
題名 屁なり鉛筆
題名(ヨミ) ヘナリエンピツ
時間 3分20秒
話者
収録年月日 1971-09-25
収録地 福島県相馬市
収録者 稲田浩二
OWC AB17
日本昔話タイプ 変形【IT112;尻鳴りべら】
話形分類 TA. 尻鳴り篦;ME. 尻鳴篦
概要 「昔ある所でさ、・・・・・おとぎ話だ、ン。」
昔、職のない男が金もうけの方法を考えていた。3~4寸のえんぴつをひろった。ところがこのえんぴつは先を体にくっつけると「せんだんずかからうんでんずちくしょうちくしょう」という屁が鳴った。しかもだんだん音が大きくなる。そして元の方をつけると音がとまる。これはいいものをみつけた、これで生きていける、とよろこんで祭りの場にでかけ、庄屋の娘にえんぴつの先をおしつける。すると、屁がとまらなくなったので娘はなきだした。庄屋はいろいろな医者にみせたがむだだった。そこで男はなのりでてえんぴつの元を当てて、屁をとめた。庄屋はよろこんでたくさんのほうびを与えた。神というものはどこにでもいるものだ。