日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05387-A03
題名 食わず女房 - 蛇が化けた事 -
題名(ヨミ) クワズニョウボウ - ヘビガバケタコト -
時間 7分58秒
話者
収録年月日 1971-09-25
収録地 宮城県伊具郡丸森町
収録者 稲田浩二
OWC AB14
日本昔話タイプ 【IT356A;食わず女房-蛇女房型】
話形分類
概要 「昔ねざっと昔・・・・・ま、そういう様な話しだけともね」
五月の節句に菖蒲を門にさすことのいわれ。ある男が年ごろになって妻をもらうことになった。ところが倉の中の米俵がなくなるのでふしぎに思い、男は仕事に行くふりをしてかくれてみていた。すると女房は米を一俵広げてごはんにして頭からたべてしまった。男はそのまま家に帰ったような顔をして、ふろに入った。女房は鬼になってふろおけごと男をかついで山奥に入っていた。男は木の枝につかまってのがれた。鬼はしばらく走ったが、男のいないのに気づき、蛇になっておいかけてきた。男は逃げ、おじぞうさんに助けてくれとたのんだ。地蔵は男をうしろにかくした。蛇はとりまいたが地蔵のおかげで近よれない。地蔵は蛇が去ったあと、欲をださないようにさとし、魔物よけのために ちょうどその日は五月五日 家にしょうぶとよもぎをさすように言った。それから五月の節句には今でも門に菖蒲をさす。