日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05382-A01
題名 運定め - 男女の運 -
題名(ヨミ) ウンサダメ - ダンジョノウン -
時間 12分32秒
話者 :1898[1901]年生
収録年月日 1971-12-29
収録地 岩手県遠野市
収録者 稲田浩二
OWC AB13
日本昔話タイプ 【IT147;運定め-男女の福分】
話形分類 TA. 産神問答;ME. 運定め話
概要 「むかすあったずもな、・・・・・」
むかすあったずもなって、はっ、あのな、ここのかまきたてば、ここまでかまきたって神様あるべ、ん、あんなとこさなおごしな様という神様のおん堂あったって、んだがなあそこにな博打うちの飲んだくれのとっても及ばね飲んだくれあって、博打うち、うちほいてしまって何もは、みなとってたりして、ためたわ、ため今じゃさびね、婿さん戻ってきて、わかちった。金たまったとまって、ところが夜中に又おいおい・・戸を叩くやったって、おいあのな松今夜たんと松ちいっとだ・・そがだいかねばねだがそがだもねし、したともね、たとこが、そのおんぼしの頭(さま)はなあに今夜はねとってもお客様あるし、出はってられねえだがそがだ?・・はぁそりゃあった・・して食うかな。又言ったはて、おれのかか腹大きかったがおれかかうってながめかな早く夜があけて・・な・・はてな・・夜明けにむね殿むね殿今来たはあそれがはやあがったいかったいやなそれがよ蓮が一本にしの竹一本生れてきてそれは男だ男は男だこれはこれだしそれが後の産ぐみした出来たがそんれが女子だがこの女子ったらたいしたいい女子で蔵(?)七づ持って産まれた。まあそうなのだこりゃは大した女でね。そりゃあはぁよかった待て・・こりゃ・・はいって休め、言った。はてなまんだおれの隣の隣にはらの大きいやつあったなあれ、たなもんだなにもかにもおりゃ?だら、蔵七つあるやつ持って生れたやつ嫁にもらうちて、そう言ってかえった。?そして言いよった。そしたおらぁ本当にかか男なして、はあこうりゃおうりゃ、このした話だ 隣さ産んだずだいうてきいたてそりゃ女子(おなご)だって女子だったしたところが今(いんま)のうちに嫁にもらっとこいうて嫁にもらった。はあほ本当にそこの家ぁ嫁もらってからとってもよくして、まんず蔵3つも4つも建てるような事になってよくってそんだにゃ、とってもほんなに?になったところが、お客様は・・9人もくる10人もくるとっても何もかがさま、してられねのねお客様とる。ところがその旦那殿ぁなんとも仕事もしてられね程人がくるこのバカくせえ(?)くそこのこまかくせえだんねえ何くそ、じゃんたな人が何かいってきたって物知りさいってきいてほしたところがいやいや、まてそんなことじゃね、人の来るうちはいいんだから人のみせものはそんな事じゃ何も仕事もしてられね。だから何とかこねえよにおしてけれんだら、おれおしえったら五月の節句のあさまんだらばきさまようくながめてみてろって、そしてみると玉みたような、女のこどもはすぐにではって?の守した?もどりよんなって?それを弓をこうして?たっていろてそういった・・んたら早く五月の節句がくればええだと待っていたんところがあんたその節句もきて夜明けにではってみていたところが本当の女の子供に出合って?それにまんだ そのうちには戸をぴらっとその子供さいなくなって[(人の話した通りだった)]はあこれでおらのうち人さこなくなった。だんだんはあ人もこねえようになしかけになって何かそのう、あるものもうりはてるような事になってしまって、はてはて、あの、おる時はいかものこれ程貧乏になってあすあす年とってくう米もねえようになって、ありさまになった。まつ、なんとかしてけれこんばるまず買って食う事してそう思って蔵の中にあれ程あったものをなぜだか誰かもってんだか。蔵さいった。そして蔵をほいといて、みわたいてみた。ところがそのごしょう松は1つあってその後生松はちゃんとそのしぼ?っていてほんでこの松を持っていって売って、年とりの米仕度したはん・・その松を出いてみたところが、その松の中にすべ?なの女の子が隠れていて、そして、はてはて、あの松、あのかかさま、おらあれついたおらんで何とかこの家でてけろって人間・・、だら出はってけろって?そしてんだらば 思って旦那は(?)松、そこにおいてそしてそこの家出はって、ここの戸の松のようなとこさいってちゃっとしたさだやっこ出してさあところが松、えびるえびる人はくるまんするその部・・よくなって今度ぁ・・酒も造るよになってなってそして大した松よくなって、んだが一人のおとこは毎日毎日・・かっこみさがるさがってくるおとこは、あれは俺のだんなですもかなはてはて 又、・・思思ってそして、あの時なんぼ言っても1人訪ね?こんだあ・・ そしてゃおにぎりさもたすの昔の今晩、いれてそしてあんずけたと・・ところが、その男は林のようなとこさ来てやら そんできゃっときてみとてと思って、かっぷり暮れてたところがすってものさくれててなんだこりゃ・・ごしたけどやけつのあな なにくそもらったもので思ってその林の川のようなとこさ、なげててすたつってんだらなとてもな、生れてきて、この、すんだも、んもすんだど・・そして、そかなはなし、せんでそしてその竹が1本に竹1本持って生れただんな様て、そりゃ、生れてだべってきてしゃべってきて、かか様にまんずかねまで入れておにぎりもらってもらってそのおかねを自分がとるちう事はねえまあ貧乏の生れで、そういう事だったちうからあんだもこんだもねえだだ生まれてきてってばあしのしんだせんのしだな そういう事なんだずな。