日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05380-A01
題名 おしらさまの話
題名(ヨミ) オシラサマノハナシ
時間 8分7秒
話者 :1898[1901]年生
収録年月日 1971-12-29
収録地 岩手県遠野市
収録者 稲田浩二
OWC AB13
日本昔話タイプ 【IT473;蚕と継子】
話形分類 TA. 蚕神と馬;ME. 蚕神と馬
概要 「一人娘・・・・・ドンドハレ」
一人娘がいた。子馬を買って友達がわりにした。馬がいうことをきかないときは、娘をやるからとよくいっていた。娘は大きくなって美しくなった。馬もいうことをきかなくなったので殺し、皮をはいだ。娘は織をおっていたが、急に天気が悪くなった。大風がふいて皮がとんできて、娘を包んで天上にのぼっていった。親たちはたいへん悔しがったが、どうしようもなかった。娘の姿をしのび、何かいい方法はないかと、近所の物しりをたずねた。お告げを待てといわれた。ある晩、娘が夢枕にたち、庭の桑の木に姿を現すからそれをみていろ、といった。みていると美しい虫が桑の葉をたべていた。それを娘だと思い、みつめていた。それが蚕である。その桑の木で作ったものはオシラサマで、馬と娘の顔、二体あり、蚕の神様となっていて、小正月(1/16)、盆(8/16)におまつりする。