日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05379-A03
題名 蛇婿入り - 立ち聞き型 -
題名(ヨミ) ヘビムコイリ - タチギキガタ -
時間 8分38秒
収録地 岡山県
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB43
日本昔話タイプ 【IT205C;蛇婿入り-立ち聞き型】
話形分類 TA. 蛇聟入・苧環型
概要 「むかしあるとこに・・・・・昔こっほりとびのくそ」
大きな長者が山の木を売った。その山には大きな蛇が住んでいた。丸坊主にされて、蛇はすみかをとられたようになった。蛇は隣村の長者の若だんなに化けて娘のとこへ通う。ある日浮母[乳母]が隣の部屋で話し声をききのぞいてみると娘に話しかけているのは大蛇である。娘に言ってきかせ金気かつ毒だというので夜男が来ると、その衣にもめん針を差し込む。それを知らずに帰る。後を見ると血がしたたっている。下男に後をついてゆかせると蛇のすみかにたどりつく。蛇の母子が話しているのを下男は立ち聞く。蛇の母は金気の錆は身を滅ぼしてしまうお前は死ぬという。子はもう人間に蛇の子を宿したから死んでもよいという。母は人間は偉いから、蛇の子を堕ろす術くらい知っているという。どうするのだ、菖蒲の草をたたいて出した汁を飲むと子はおりる。下男は浮母[乳母]にその通りを告げる。娘は助かる。それで菖蒲を屋根に差したり、頭に巻いたりする。