日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05375-A01
題名 一平太郎の話 - 猿神退治 -
題名(ヨミ) イッペイタロウノハナシ - サルガミタイジ -
時間 8分21秒
話者
収録年月日 1967-03-03
収録地 広島県比婆郡口和町
収録者 稲田浩二
OWC AB44
日本昔話タイプ 【IT275A;猿神退治-犬援助型】
話形分類 TA. 猿神退治;ME. 猿神退治
概要 「昔々この辺の・・・・・昔かっぷりです。」
昔ゆうきの釜峰山に天狗の宮があった。毎年神楽があるが、その太夫が「この恩の中ノ原の一平太郎に聞かしてやすまんや、沙汰してはすまんや」と告げた。その宮では毎年娘を一人神にいけにえにだす習慣になっていた。その年は大分限者の娘の番だった。中ノ原という所は実際にある場所で、一平太郎は大きな犬である。太夫のいう意を解した旅の男が一平太郎を買い、お嬢さんのかわりにして、みなにはないしょにしておいた。神楽がおわって太夫が箱をひらこうとすると、犬だった。犬は太夫を皆かみころした。次の日、村人がみにいくと古狸がかみ殺されていた。それからあとはいけにえはいらなくなり、村は栄えた。