日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05354-A01
題名 ユーカラ - ふきのとうの話;マカヨ -
題名(ヨミ) ユーカラ - フキノトウノハナシ;マカヨ -
時間 16分13秒
話者 :1898年生
収録年月日
収録地 北海道芦別市
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB11
日本昔話タイプ *アイヌ資料
話形分類
概要 天の上にディプンカンドとダンゲカンドがあって、ダンゲカンドは低い天、ディプンカンドの方が高く、その上に父と母と兄と(妹が)四人でくらしていた。(妹は)ある時針しごとをしていてさびしいのでアイヌの国へイワンコソンデ(6枚の着物)をきておりていった。ある山の所で2~3回回ると、自分の手から風がふいて、アイヌの村はめちゃめちゃになった。しまった、と天に帰り、ふとんに入ってねていた。アイヌの村から使いがきて、天にいるオイナカムイの妹がアイヌの国をこわしてしまった、というので、兄がおこって髪の毛をもって木にぶつけてふみつけて、地獄の底におとした。妹は地獄で夏6年、冬6年すごし、やっとふきのとうになって地上に出られた。人間の形になって天に登ることもできない、父にも母にもあえない、とかなしんだ。それでフキノトウ(マカヨ)は6枚の着物をきて、反省して「ウイナカムイ、コットゥレシ(コロトゥレシ)、ヤエユ-カラ(アイヌの国をわるくしたためにふきのうとうにされた)」と天にむかって言っている。
ヤエ オイナ カムイコッ(ル)トゥレシ ユーカラ(アイヌの国をわるくした為にふきのとうにされた話)