日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05344-A05
題名 猿とひきの餅争い
題名(ヨミ) サルトヒキノモチアラソイ
時間 3分24秒
話者 :1903年生
収録地 新潟県長岡市
収録者 稲田浩二
OWC AB25
日本昔話タイプ 【IT527B;餅争い-餅盗み型】
話形分類 TA. 猿と蟇の餅泥棒;ME. 餅争い
概要 昔あるところにひき蛙と猿がいた。下の家で子供の誕生日に餅をついていた。猿がそれをとってこようと提案する。ひきに井戸の中におちて子供のまねをし、そのすきに盗もうというのである。ひきが井戸の中でないているすきに山上に臼(うす)ごと持ってきた。しかし、自分だけたべようとしてひきに対し、山頂からころがしてとりあってたべようと提案する。臼をおとし、猿は臼について下まで行った。ところがのぞくと餅は全くない。ひきはあとからゆっくりいくと、餅がいろいろなところにひっかかっている。それをたべながらいくと、猿が上ってきた。さるは「ひきどんひきどん、あがった方からおあがりな、下がった方からおあがりな」するとひきは「下がった方から食おうとも、上がった方から食おうとも、福はもんで福はすきすき」と云うて、食べた。