日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05344-A03
題名 正直者の初夢
題名(ヨミ) ショウジキモノノハツユメ
時間 4分11秒
話者 :1903年生
収録地 新潟県長岡市
収録者 稲田浩二
OWC AB25
日本昔話タイプ 変形【IT254;夢と蜂】
話形分類 CA. 味噌買橋
概要 昔ある所に正直な男がいた。正月の二日に初夢をみた。となり村の床屋の椿の木の下に金瓶がうまっていて、ほりだすとおまえのものになる、というものだった。雪が消えてからそこに行って、床屋に事情をはなすと、承知してくれた。その家でとまらせてもらい、夕飯をもらった。ところがそのうちに庄屋[床屋]が欲をだし、自分で掘ろうとした。くわにカチャンとあたるものがあった。金瓶だと思ううちに、中からカラスが一羽とんででた。それだけたった。次の朝床屋は事情を話して男にわびた。男はあきらめて帰った。ところが峠で下の方から黒衣をきた坊さんがあらわれ、一緒にいこうという。ついに家にとまるまでになった。ところが朝になってもおきてこない、ふとんの中をみると坊さんの姿はなく、金瓶があった。金瓶は坊さんの姿をかりてまでその男のものになったのである。