日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05343-A07
題名 歌い骸骨
題名(ヨミ) ウタイガイコツ
時間 4分40秒
話者 :1903年生
収録年月日
収録地 新潟県長岡市
収録者 稲田浩二
OWC AB25
日本昔話タイプ 【IT263;歌い骸骨】
話形分類 CA. 枯骨報恩
概要 昔ある所に床屋があり、そこの父が村の用事で若い者をつれて江戸へ行った。峠の道端で、若い女がたおれているのをみつけたが、死んでいたので墓をつくってやった。江戸で三年いて村の用事をすませて帰ったところ、村では大火事があり、家は焼け、母は焼死し、娘は目に火の粉が入ってめくらになっていた。娘の目をなおそうと江戸へでかけたとき、峠をこえると、三年前のあの娘が骸骨になって立っていた。恩返しがしたい、という。歌をうたうからつれていってくれ、というので試みにやらすと村の人が集まり、いいみせものになった。そこで、死骸はあとからついて、江戸まで来た。江戸でがいこつがうたうと多くの人があつまり、金がもらえた。その金でいい医者にかかり、治った。がいこつは恩返しできた。