日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05333-A05
題名 山伏と狐
題名(ヨミ) ヤマブシトキツネ
時間 3分29秒
話者 :1886年生
収録年月日
収録地 岡山県真庭郡八束村
収録者 稲田浩二
OWC AB43
日本昔話タイプ 【IT1007A;法印と狐-葬列型】
話形分類 TA. 山伏狐;ME. 法印と狐
概要 昔ある所に山伏がほら貝をもって伯耆に上り、桜の木の下で休んでいたら、狐がいびきをかいていた。山伏はほら貝を狐の耳のそばで吹くと逃げた。歩くうちにあっというまに日がくれた。松の下に休んでいると、むこうから灯が近づいてきた。みると葬式のようである。山伏が木の上に登っていると 皆は死体を木の下にうめていった。皆が帰ると棺桶がはずれて死人がでてきて「山伏どんそこにござるかざんねんな」と、木の上まで登ってくる。山伏は逃げて梢まで登った。どうしようと思っていると、腰の錫枝が音たてておちた。すると幽霊は消え、真昼だった。あの狐にだまされたのである。