日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05307-A02
題名 八百比丘尼
題名(ヨミ) ヤオビクニ
時間 4分45秒
話者 :1899年生
収録年月日 1967-08-10
収録地 大阪府大阪市北区
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB37
日本昔話タイプ 変形【IT36;人魚の肉】
概要 昔、ある所に四軒しか家がなかった。その四軒の人々は一家族のように仲よくくらしていた。ある日、どこからともなく尼さんが出てきた。仏さまをあちこち拝んでは帰る事が何度か続いた。その内、こころやすくなって、尼さんは各家の主人を自分の家に招待する。山を越え、滝をまたぐと立派な門構えの家があった。おざしきに通され、ごちそうをいただく。いい気持ちで皆ねてしまう。お重箱をもらって帰る。ところが帰ってみると嫁も子供も年とってしまっている。一晩と思っていたのに二年も三年もたっていたのだ。おみやげの食べものは嫁さんたちが怒って[嫁さんらが食べかけると主人たちは怒って]いろりの中等に捨てたりしてたべなかった。一軒の家の娘だけがそれを食べると、きれいになり、年とってもきれいなままだった。すると、ある日のこと、その娘はいなくなった。人形?(人間?)[人魚]の家に帰ってしまったのだ。