| データ番号 | Q05306-A04 |
|---|---|
| 題名 | がたろうの田の草とり. がたろうとおがら - 河童の男衆 - |
| 題名(ヨミ) | ガタロウノタノクサトリ.ガタロウトオガラ - カッパノオトコシュウ - |
| 時間 | 8分34秒 |
| 話者 | :1899年生 |
| 収録年月日 | 1967-08-10 |
| 収録地 | 大阪府大阪市北区 |
| 収録者 | 稲田浩二 笠井典子 |
| OWC | AB37 |
| 日本昔話タイプ | *伝説 |
| 概要 | 昔、よく働く男がいた。働くから金もたまった。日中はずっと働いていた。田も広かった。ある日、東の田で三番草の草ひきをしていたら、手伝おうという旅の者がいた。これは素人でできる事ではない、とふり返ると、体は子供の様で顔は年寄りみたいな人である。手伝うから、今晩の宿を提供してくれという条件をのんで手伝ってもらうと、大変速い。仕事がかたづいたので喜んで泊めると、家の中でもよく働く。仕事の口を紹介してほしいというので、私の家で働いたら、と勧めた。そこで旅の者は男の家で働くことになった。が、あまりよく働くので村人の間であれはがたろうじゃないだろうか、と噂がたつ。そういえば誰も彼の裸をみた事がない。もしがたろうならおしりから血をすわれて殺されるかもしれない。がたろうはおがらの箸でごはんを食べると死ぬというので、ためしてみる。桐の木でつくった箸だとだまして食べさすと翌日になって死んでしまった。男はよくはたらく下男を殺してしまった、と後悔し、立派な葬式をだし、墓をつくり、お盆になるとがたろうの事を思いだして家中がおがらの箸でごはんをたべる。紀州のどこかの庄家の話である。 (母からきいた話。 15~6才できいた話) おがらは麻の木の皮をむいたもの、盆の仏様の箸、迎え火送り火に使う。 |