日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05306-A01
題名 二人兄弟
題名(ヨミ) フタリキョウダイ
時間 7分47秒
話者 :1899年生
収録年月日 1967-08-10
収録地 大阪府大阪市北区
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB37
日本昔話タイプ 変形【IT116;宝下駄】
概要 昔、欲深い兄と慈悲深い弟がいた。弟はほどこしばかりしていてたくわえがなくなってゆく。兄には子供がいなかったが、弟には太郎という子がいた。やっと少しばかりたくわえができたのに太郎の父=弟が死に、またたくわえがなくなって母が病気になった。おじ=兄に薬代を借りるが、二度目には貸してくれない。疲れていねむりすると見知らぬおじいさんに起こされ、ふしぎな箱をもらう。その箱はころがすとねがい事がかなうというものである。家に帰ってころがすと小判が出てきた。小判を薬にかえ、箱は神棚に置いて自分で働いておじにお金を返そうとする。するとおじが来て、借金の催促をし、宝の箱を持って帰ってしまう。おじは何度も小判を出し、とうとううずもれて死んでしまう。太郎は箱をもらいに来て、おじの死んでいるのを見つけ、かわいそうだと思った。おじには子供がなかったので、その家のあととりとなり、小判はまずしい人々にほどこしてやった。