展示情報データベース
ID 2012-03
展示名 世界の織機と織物─織って!みて!織りのカラクリ大発見
種別 特別展
会場 国立民族学博物館 特別展示館
会期 2012年09月13日~2012年11月27日
名義 【主催】国立民族学博物館
【協力】北海道大学植物園・博物館、北海道開拓記念館、ところ埋蔵文化財センター・どきどき、新潟県津南町歴史民俗資料館、群馬県沼田市教育委員会、織物参考館・紫、長野県大鹿村教育委員会、東京国立博物館、高田装束研究所、野外民族博物館リトルワールド、株式会社豊田自動織機、トヨタ自動車株式会社、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館、株式会社西山産業、石川県立白山ろく民俗資料館、大阪日本民芸館、香川県立ミュージアム、瀬戸内海歴史民俗資料館、株式会社美織、うるま市立石川歴史民俗資料館、沖縄県多良間村教育委員会、南風原町立南風原文化センター、株式会社今昔西村、新井淳一、石井香久子、上原美智子、沖山道、日下部啓子、関駒三郎、鳥丸知子、財団法人千里文化財団
概要 織物を織るという技術は、人類史の中枢技術として古代から現代に至っており、産業革命やIT革命も織りの技術の延長線上にあります。当特別展は、織りの技術、織機構造のカラクリ、織物の実像などをあきらかにすることをおもな目的とした体験型展示の展覧会です。
当特別展では、世界各地で収集された織機と織物が展示資料の大多数を占めますが、一部には入館者が織りを体験することができる場をもうけ、展示資料を見るだけではなく、さまざまな織りのカラクリを自らのからだや小型の簡易型織機模型などを使って実体験することによって、織りの技術、道具としての織機、織物がいかなるものであるのかということを知ることができる展示を試みます。さらに、そうした体験型展示を通じて、産業革命以降に人類が手仕事を放棄し続けて今日に至っているという危機的状況について警鐘を鳴らし、手仕事への回帰というメッセージを社会に向けて発信することも計画しています。
また、本館共同研究「手織機と織物の通文化的研究」の成果として、世界各地で今日まで継承されてきたさまざまな織りの技術や、織物を織るための道具である織機のカラクリ、さらには織物について、これまでに知られることのなかった多くの情報を、様々なイベントや機織りの実演などの関連事業を通じて公開する計画で、そうした情報公開は織りの技術や織機や織物についての従来の世界の常識を大きく覆すことになると予想されます。