| ID | 2009-03 |
|---|---|
| 展示名 | チベット ポン教の神がみ |
| 種別 | 企画展 |
| 会場 | 国立民族学博物館 企画展示場A |
| 会期 | 2009年04月23日~2009年07月21日 |
| 名義 | 【主催】国立民族学博物館、財団法人千里文化財団 |
| 概要 | ポン(BON)教は中国のチベット自治区全域、四川省、甘粛省、青海省、雲南省からヒマラヤ南麓にまで広く分布している宗教で、仏教がチベットにもたらされ、政権に結びつく前まではその地域の主流をしめていました。土着的要素と密接な関連を保ちながら、独自の高度な教理体系を築きあげ、少数派ながらいまも宗教集団として生きつづけています。チベット仏教の哲学・儀礼の随所にポン教のからの影響が認められます。また、古いポン教徒はシャンシュン語という未だその系統も文法も明らかにされていない言語をもちいていました。この言語はチベット文語の成立に重大な影響を及ぼしたはずであると推測されます。このように、ポン教はさまざまな面で、チベットの文化基盤を代表する宗教であり、その地域を理解するうえで不可欠の要素といえるでしょう。 本展示では、ポン教が築きあげてきた宗教的宇宙の構造の一部を図像資料によって紹介するとともに、ポン教の歴史や現代における分布、儀礼なども紹介します。これによってチベットの基層文化にかんする理解尾少しでも深めていただければ幸いです。 |