| ID | 2009-02 |
|---|---|
| 展示名 | ナシ族画家が描く生活世界 雲南省西北部ではぐくまれた絵心 |
| 種別 | 企画展 |
| 会場 | 国立民族学博物館 企画展示場B |
| 会期 | 2009年03月19日~2009年06月23日 |
| 概要 | 中国雲南省のナシ族の二人の画家の作品を創作に向けた画家の想いやその文化的背景を示す品々とともにご紹介します。 ナシ族は北の草原文化と南の農耕文化が交差する雲南省の西北部に住み、日々の暮らしや宗教にもそれが投影されています。そこで育った二人の画家はいろいろな点で対照的ですが、どちらの絵もナシ族の生活や文化を強く感じさせます。 張雲嶺は「現代トンパ画」と称される画風を代表する画家の一人で、その個性あふれる造形表現や構図は、見る者に強いインパクトを与えます。フランス、日本、韓国、アメリカなど国際的にも活躍するナシ族画家の一人です。「農民画家」を自称する張春亭は、専門的な美術教育を受けることなく、土の香りや懐かしさがただよう作品を描き続けています。その絵は彼の内面に想いをはせながら見つめる時、一層深く味わうことができるでしょう。 絵のようなナシ族の文字―「トンパ文字」は、宗教をつかさどるトンパがそれを使い、儀礼で述べることばを経典に記してきました。この文字をはじめとするトンパが伝承してきた知識と技術が作品に影響を与えているのも注目されます。 ナシ族の生活の機微や世界観が描き込まれた絵の魅力をどうぞ存分にお楽しみください。 |