| ID | 2008-02 |
|---|---|
| 展示名 | 深奥的中国―少数民族の暮らしと工芸 |
| 種別 | 特別展 |
| 会場 | 国立民族学博物館 特別展示館 |
| 会期 | 2008年03月13日~2008年06月03日 |
| 名義 | 主催】国立民族学博物館 【共催】読売新聞大阪本社 【後援】NHK大阪放送局、中国大使館、外務省、大阪府教育委員会、吹田市、吹田市教育委員会 【協賛】荒川化学工業株式会社、日本航空 【協力】広西壮族自治区博物館、貴州省博物館、雲南民族博物館、財団法人千里文化財団、日本万国博覧会記念機構、東方書店 |
| 概要 | 2008年、中国ではじめてのオリンピックが北京で開催されます。アジアの大国、中国の存在感は、国際政治、国際経済のなかで急速に大きくなりつつあります。そのひとつのピークになるであろう2008 年春に、国立民族学博物館では、中国をテーマとする特別展を開催することにいたしました。 日本に入ってくる中国についての情報は、政治経済が中心です。政府高官の動向や経済の状況、あるいは北京や上海などの大都市の繁栄。しかし、これらの情報は浅く一面的で、それだけでは中国を理解したとはいえません。中国には漢族と55の少数民族が暮らしていますが、政治経済を中心とするニュースだけでは、多民族が共生する国家としての顔はみえてきません。 チワン(壮)族という民族がいます。東京都の人口を超える1618万人という人口を擁する中国最大の少数民族です。そのほとんどが中国西南部の広西壮族自治区に居住し、おもに農業をいとなんでいます。そこには特徴的な高床式の住居がみられます。チワン族のほかにも中国西南部には、独自の文化をもつ民族がたくさん暮らしています。生きている象形文字といわれるトンパ文字をもつナシ族、銀の装身具をまとい色鮮やかな刺繍の伝統をもつミャオ族、巧みな漆塗り工芸品をつくるイ族など、各民族は多彩な自然、悠久の歴史のなかでゆたかな文化をはぐくみ、民族の知恵、知識を生み出してきたのです。また、この地域の民族は中国文明の周縁地域にあって、漢文化を取捨選択しながら受容してきました。 この展示では、チワン族の高床式住居を中心に西南中国少数民族の現在の暮らしを紹介するとともに、特徴ある各民族の服飾・工芸品などを通じてそのゆたかな文化にふれていただきたいと考えています。 グローバル化にともない、外部との交流が激増するなかで大きな変革期を迎えている中国の今を、とりわけ諸民族がになう多様な文化を間近に感じていただきたいと願っています。 |
| 備考 | 開館30周年記念特別展 |