展示情報データベース
ID 2007-05
展示名 オセアニア大航海展―ヴァカ モアナ、海の人類大移動
種別 特別展
会場 国立民族学博物館 特別展示館
会期 2007年09月13日~2007年12月11日
名義 【主催】国立民族学博物館 朝日新聞社
【特別協力】オークランド博物館(ニュージーランド)
【後援】外務省、ニュージーランド大使館、ニュージーランド政府観光局、吹田市、大阪府教育委員会、吹田市教育委員会、日本オセアニア学会
【協賛】CROWN RELOCATIONS、日本通運株式会社、松下電工株式会社、フジライトカーペット株式会社
【協力】財団法人千里文化財団、日本万国博覧会記念機構、太平洋諸島センター
概要 1977年11月に開館した国立民族学博物館は、今秋、開館30周年を迎えます。それを記念した特別展「オセアニア大航海展」は、ニュージーランドのオークランド博物館が企画した「ヴァカ モアナ」展を組み込んだ形で企画されました。「ヴァカ モアナ」は、ニュージーランド、日本をはじめオーストラリア、台湾、アメリカ、カナダなど世界各地を5年間かけて巡回する大規模な国際展覧会です。
舞台は地表の3分の1を占め、「水半球」とも呼ばれる太平洋。この大海原に点在する島じまがヨーロッパの人びとに知られるようになったのは、今から約400年前、大航海時代のことです。 しかし、そのはるか昔に、何千年もの時をかけてこの大海原を航海し、前人未到の島じまへの移住を成功させた人びとがいました。現在のポリネシア人の祖先たちです。彼らは東南アジアから太平洋を横切り、東はイースター島、西はマダガスカルへと何千キロメートルにもおよぶ地球規模の大移動を成しとげたのです。
方位磁石や海図などの近代計器がなかった先史時代に、新天地を求めて太平洋という未知の世界へ漕ぎ出していった、勇敢で好奇心に満ちたオセアニア地域の人びとの知られざる歴史と偉業は、ともすれば夢を失いつつある現代の人びとに、限りない夢と勇気を与えるものと思います。
本展覧会は、人類史上最後のフロンティアとなった広い太平洋を舞台に繰り広げられた、この壮大な海のドラマを紹介するとともに、その末裔たちの現在の多様な暮らしぶりを紹介いたします。ここでは、国立民族学博物館が開館してから今日までの30年間という急速な社会・地球環境の変化の時期に注目してみたいと思います。
観覧者のみなさまには本展覧会をとおして、オセアニアに暮らす人びとの歴史と現在の生活、そして将来を私たちとともに考え、経験していただくことで、従来「楽園」のイメージだけで語られがちであったオセアニアと、そこに暮らす人びとの真の姿を知っていただくよい機会となることを願っています。
備考 開館30周年記念特別展