| ID | 2004-06 |
|---|---|
| 展示名 | 研究者が見誤った伝統? アイヌの機織り技術 |
| 種別 | 企画展 |
| 会場 | 国立民族学博物館 企画展示場A |
| 会期 | 2004年12月02日~2004年12月26日 |
| 名義 | 【共催】国立民族学博物館、北海道開拓記念館 |
| 概要 | 北海道および東北地方北部、樺太南部、千島列島の先住民であるアイヌ民族の伝統的な生活技術のひとつとして機織り技術があります。国立民族学博物館と北海道開拓記念館はともに開館以来、アイヌ民族の機織り技術について、調査研究と実物資料の収集、展示をおこなってきました。 しかし、アイヌの織機の調査研究と展示を担当してきた国立民族学博物館・民族文化研究部教授の吉本忍と、北海道開拓記念館・学芸員の出利葉(でりは)浩司は、1994 年以降に実施してきた調査研究によって、それぞれの博物館で自らが担当したアイヌの織機の実物資料の展示や、アイヌの機織り技術をテーマとした映像資料の展示に問題のあることを見いだしました。そのために、国立民族学博物館と北海道開拓記念館では、吉本忍と出利葉浩司がともに研究者として見誤ったアイヌの機織り技術について、両館が共催して展覧会を開催することとなりました。 北海道開拓記念館での共催展は、本年7月6日から8月8日まで、第140 回テーマ展「見誤った伝統?-アイヌの機織り技術-」として開催しました。そして、このたびの本館での共催展は、12 月2日から 12 月 26 日まで、企画展「研究者が見誤った伝統?-アイヌの機織り技術-」として開催します。 本館の共催展では、先に開催した北海道開拓記念館での展示内容に加えて、本館独自の企画で、アイヌ民族が 1960 年代以降に試みている機織り技術の復興やあらたな創造についても展示をおこなっています。 北海道開拓記念館で開催した共催展の企画・構成は、同館学芸員の出利葉浩司が担当しましたが、本館で開催する共催展「研究者が見誤った伝統?-アイヌの機織り技術-」の企画・構成は、本館民族文化研究部教授の吉本忍が担当しました。また、アイヌ民族における機織り技術の復興と創造に関する展示「コタンの中の機織り」の企画・構成は、本館民族文化研究部教授の大塚和義と文化資源研究センター教授の吉田憲司が担当しました。 |