| ID | 1997-01 |
|---|---|
| 展示名 | 天神人形―人を神にまつる世界 |
| 種別 | 新着資料展示 |
| 会期 | 1997年02月28日~1997年08月26日 |
| 概要 | 各地の天満宮や天神社に祭神としてまつられている菅原道真は、平安時代に文人、学者、政治家として活躍した実在の人物です。政争に敗れて無念を残して亡くなったことからたたりを恐れた人々に神にまつられ、御霊や雷神の信仰と結びついて、道真を天神とする信仰が成立しました。その後、大宰府や北野の天満宮を拠点に信仰は急速に広まり、時代を経るにしたがい信仰のかたちは変化しました。そして、飛梅や神牛の伝説、鷽替神事、寺子屋などを通じて、学業成就や幸運をもたらす身近な神様となり、天神様の人形もさかんに作られるようになりました。 天神人形は、節句や雛祭り飾られたりみやげ物として親しまれました。地方や系統の違いで表情やかたちが微妙に異なり、素材も土で作ったもの以外に、紙を貼り重ねた張子やおがくずを固めて作る練り物、まれに木彫や鋳造のものもあります。 天神人形は、全国各地で作られる人形のなかで最もよく見られる種類のひとつです。祈願の内容や、道真にまつわる逸話や伝説にちなんで、さまざまなかたちの人形がつくられています。 天神様は、人形にとどまらず、さまざまな玩具や縁起物、みやげ物として作られるようになりました。こうしたものには、人々が天神様に対して抱いている親近感がよく反映されています。 |
| 備考 | 第36回新着資料展示 |