| ID | 1988-01 |
|---|---|
| 展示名 | ブラジルの民衆版画 |
| 種別 | 新着資料展示 |
| 会期 | 1988年05月26日~1988年11月23日 |
| 概要 | ブラジルの北東部はノルデステとよばれ、海岸部にはサトウキビ農園が16世紀の植民当初から発達し、内陸部には半乾燥地帯がひろがっている。そこを舞台に民衆版画は育った。 北東部の民衆版画は小冊子の民衆本(リテラトゥーラ・デ・コルデルとよばれる詩)の表紙絵として今世紀にはいってから発達した。しかし1970年代以降、小型の版だけでなく、大型の木版画もつくられるようになった。この時期から、北東部の人々がリオデジャネイロやサンパウロなどの南部の都会に大挙して移住しはじめ、版画は北東部出身者の需要にこたえるとともに、観光客や収集家にもこのまれるようになった。 版画のテーマは北東部に関するものが多く、日常生活、動植物、悪魔、民衆の“聖人”シセロ神父、義賊ランピオン、歌くらべ等がよくとりあげられている。また現代の時事や都市生活にテーマをとるものもふえている。 ブラジルの民衆版画家には、それが国外で注目されるきっかけをつくったメストレ・ノーザのほか、サンパウロのジョタ・バーロス、リオデジャネイロのマルセーロとジェロニモ、また北東部ではバイア州のミネルヴィーノ、ジュサンディール、マシャード、ペルナンブーコ州のディーラ、ジョゼ・コスタ・レイテ、J・ボルジェス、セアラ州のアブラアン・バチスタなどがいる。かれらのうちには歌くらべの即興詩人や小冊子の作者をかねる者もいる。 |
| 備考 | 第19回新着資料展示 |