| ID | 1985-02 |
|---|---|
| 展示名 | 木の文化―フィンランド |
| 種別 | 新着資料展示 |
| 会場 | |
| 会期 | 1985年11月28日~1986年05月26日 |
| 名義 | |
| 概要 | 現在高い生活水準を誇る北欧の諸国も、18世紀まではヨーロッパの後進地域のひとつであった。文化の中心であった中部ヨーロッパに比べて技術や文化は何十年も遅れていたからである。北欧の厳しい自然の中で、農牧業に頼っていた大部分の人々にとって、生活の急速な工場は望むべくもなく、貧しい質素な生活を強いられてきた。 生活に必要なものは自分でまかなう必要があった彼らは、食物、衣服、住居から道具に至るまで、自分で材料を調達し、また、加工する技術を長い伝統の中で獲得してきた。さいわい彼らの周囲にあったありあまるほどの森林は、開墾をはばんでいただけではなく、逆にさまざまな生活の糧を提供してくれる貴重な資源であった。 人々は森の獲物から毛皮や肉を手にいれ、秋にはベリー類やきのこを採った。落葉は家畜の飼料になり、枯れ木は燃料に用いられた。そして、なによりも木は材木として丸木小屋になり、巧みな男たちの手を経て、家具や食器や種々の道具に変えられた。現在も木は彼らにとってならないものとなっている。 今回の新着資料コーナーでは、フィンランドで収集した伝統的な木製用具を中心に展示する。 |
| 備考 | 第14回新着資料展示 |