| ID | 1985-01 |
|---|---|
| 展示名 | インドの土の世界 |
| 種別 | 新着資料展示 |
| 会期 | 1985年05月30日~1985年11月25日 |
| 概要 | インドを旅していると井戸で水を汲み、水がめを頭にのせて歩くサリー姿の女性をよく見かける。街頭では高く積まれた土器が売られている。また地方の村を訪ねると、その村の旗印のように高くそびえる木の下に、馬や鹿などの素焼きの像が無造作に並べられている。 インダス文明をさかのぼる新石器時代から、人々はかわらぬ技術と用い粘土をこね、焼いていろいろなものを作ってきた。大小さまざまな水がめ、穀物などを貯蓄する壺、皿やコップなどの生活用品、また素朴な願いをかけ村の神々に奉納する神像や動物のテラコッタ、さらにはおもちゃや置物など、作られるものは多様である。 インドの人々は土をこのようにして用いるばかりでなく、レンガに焼いたり、土をそのまま家の壁や床の材料としても用いる。 インドの土の世界、それはインドの人々にとって最も身近な世界である。しかし、土からものを作り、それによって生きる土器職人たちの生活は決して楽なものではなく、この伝統的技術も、現在いろいろな難しい問題をかかえている。 今回の新着資料コーナーでは、礼拝用テラコッタと生活用品の一部を紹介する。 |
| 備考 | 第13回新着資料展示 |